抜いても抜いても生えてくる雑草。このあいだ抜いたばっかりなのにまた生えてきた!と、うんざりする方も多いのではないでしょうか。そんなしつこい雑草は、二度と生えてこないように対策をしましょう!そこでオススメしたい防草対策が、砂利です。
砂利って、あの砂利?効果なんてあるの?と不思議に思う方もいるでしょう。砂利は、雑草を防止する他にも、さまざまなメリットが存在します。砂利がもたらす効果や、砂利敷きに失敗しない方法など、砂利に関することをすべてお教えします。
目次
そもそもなぜ砂利を敷くの?
雑草はしつこく何度も生えてくるものです。抜いても抜いてもキリがない雑草、元から生やさないようにしたら、どれだけラクになることでしょう。そんな悩みの種となる雑草を生やさなくさせることができるアイテムが、砂利なのです。
砂利を敷くことで、どのような効果が得られるのでしょうか。雑草の対策以外にも嬉しいポイントがいくつかございます。
雑草の予防になる
砂利を敷くと、なぜ雑草が伸びにくいのかといいますと、まず一つ目に日光を遮る効果があります。雑草は日光に当たってしまいますと、ぐんぐん成長してしまいます。その日光を砂利が遮ることで、生長を妨げることができるのです。
二つ目に、根付きにくい効果があります。砂利を敷くことで、根が地面まで伸びてしまうのを防ぐことができますので、雑草が生えにくくなります。また、雑草はアルカリ性に弱いので、アルカリの成分がある砂利を使用すると、より効果的でしょう。
土ほこりを防ぐ
砂利も何もない状態だと、土ほこりが発生しやすくなります。洗濯物を乾かしているときに、土ほこりが舞ってしまったら、せっかく洗った洋服などについてしまうでしょう。しかし、砂利を敷けば、そのような土ほこりをある程度防ぐことができます。また、水はけもよくなるといった嬉しいこともあります。
防犯対策になる
家の周りに砂利が敷いてあると、少し歩いただけでもジャリジャリと音がなりますよね。お家の方が帰ってこないような深夜などの時間帯に、外からこのような音が聞こえれば、泥棒などが侵入しようとしているかもしれません。泥棒側も、わざわざそのようなところに侵入しようとは思わないでしょう。
景観がよい
砂利を敷くことで、お庭がぐっとオシャレに見えます。お庭に何もなくてさっぱりした状態でしたら、なおさらオススメです。お庭がきれいに見えるだけで、お家全体も美しく見える効果があります。砂利には、さまざまな石の種類がありますので、お好みの種類を選んでみましょう。
これらの効果が期待できる砂利ですが、敷くならきれいに敷きたいですよね。砂利で失敗したなんて方は、もう一度やり方をおさらいして、再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
砂利を敷くメリットとデメリットを見てみよう
今まで砂利を使用してことがある方は、砂利敷きで失敗した!なんてことはないですか?実は、砂利を敷くことにはメリットだけではなく、デメリットも存在します。砂利のことは何も知らない!なんて方は、知っておくとよいでしょう。
メリット
砂利を敷くことで、雑草の光合成を防ぎ、生長を阻止させることができます。砂利を厚めにすることで、一層日光が届きにくくなりますので、より効果が期待されます。また、砂利は敷くだけで雑草を防ぐことができますので、除草剤を使用する場合などに比べると、安くなり、雑草に掛ける時間もかからなくてすみます。
デメリット
車が上を通ったり、人通りが多い場所に敷いたりすると、砂利が土の中に埋もれていってしまいます。もし砂利の下の土が柔らかいものですと、踏めば踏むほど埋もれてしまい、土が浮いてきます。
もし浮いた土に飛んできた種などが付着してしまいますと、そこからまた雑草が生えてきてしまいます。また、薄めに砂利を敷くと、雑草は簡単に砂利の間を通って地面にたどり着いてしまいますので、注意が必要です。
砂利敷きでよくある失敗例は草が生えること!
砂利敷きで失敗して、また雑草が生えてしまった……なんて方は、何が原因で失敗してしまったのか、お分かりですか?なぜ再び雑草が生えてきてしまうのかについて、対策も合わせて順番にお教えします。
そもそもなぜ雑草は生えてしまうのでしょうか。理由は三つあります。
一つ目は、一株からたくさんの種がまかれることです。雑草は、一株から2千粒~5万粒ほどの種をまくことといわれています。多いと50万粒の種がまかれることもあります。それらの種から80%のものが発芽しますので、一気に増殖してしまいます。
二つ目は、根が強いことです。多年生雑草は、種から発芽するものですが、冬の時期になると、枯れてしまいます。しかし、地中には根が残っており、そこからまた生えてくるのです。雑草を抜いてスッキリしたと思っても、このように地中に根が残ってしまいますと、頑固な雑草はまた顔を出すのです。
三つ目は、日光に照らされて発芽することです。雑草がよく育つ条件として、日光をたくさん浴びることが挙げられます。発芽がたくさんされれば、新しく生えてくる雑草も多くなり、厄介な雑草が増え続けてしまうのです。
このような厄介な雑草ですが、砂利を敷いても雑草が生えてこないようにするにはどうすればいいのでしょうか?対策としてはまず、雑草に日光が当たらないように、砂利を厚く重ねましょう。
また、砂利の上をよく通りますと、砂利の下の土が浮いてくることがあります。地面の土が露出すれば、その分雑草の種がつくリスクも高まり、一気に増殖してしまうでしょう。なるべく車で砂利の上を走ったり、人がよく通る場所に敷いたりするのは避けてください。
失敗しない砂利敷きのコツと方法
これから家の庭に敷こうと考えている方のために、砂利敷きに失敗しない方法をご説明いたします。今までやってみたけどうまくいかなかった方も、ぜひもう一度見直してみてください。
ステップ1.雑草を除去する
雑草をきれいに取り除きましょう。せっかく砂利を敷いても、雑草が少しでも残っていれば、隙間から生えてきてしまいます。あとから砂利を取り除いて、雑草を抜き直して……なんてことにならないように、あらかじめ存在する雑草はすべて取り除きましょう。
草を抜き終わったら、雑草防止シートを敷くのがオススメです。雑草防止シートは、敷くだけで簡単に雑草の成長を妨げることが可能です。敷くときは、平らになるようにしましょう。
切り株などがあった場合は、根元からスコップなどを使って掘り起こします。もし、デコボコがある状態で雑草防止シートを敷いてしまいますと、隙間から雑草が生えやすくなってしまいますので注意が必要です。
ステップ2.土地を踏み固める
土を踏み固めると、雑草が生えにくくなる効果があります。また、砂利を敷いたときに、土に沈みにくくなります。もし、雑草防止シートを敷く予定でしたら、地面の土を固める作業をしてから敷くようにしてください。
踏み固めるといったら簡単そうに見えますが、ただやみくもに地面を踏めばいいわけではありません。お家の方から外に向かって傾斜をつけると、雨が降ったときに水が外に流れてくれます。このような工夫をすれば、雑草防止シートの間に水が入ることを防ぐことができ、土が浮いてくる防止になるのです。
雑草防止シートは一気に敷くのではなく、隙間ができないよう、徐々に転がしながら広げましょう。シートの端は、10cm以上重なるように広げると、隙間をなくすことができます。
ステップ3.砂利を敷く
いよいよ砂利を敷いていきましょう。砂利を購入する前に、まずはどのくらいの量が必要なのか、お庭の面積を調べておきましょう。縦の長さ×横の長さ=平米数になります。砂利を厚く敷こうとすると、その分必要な量も変わっていきますが、だいたい1平米60~80kgを目安に考えましょう。
購入した砂利は、庭にばらまき、均等になるよう広げましょう。今後、雨などで砂利が減る可能性もありますので、予備の砂利を少し取っておいてください。
砂利にはどんな種類がある?自分に合う砂利探し
砂利を購入しようとネットなどで調べると、いろんな種類の砂利が出てくるかともいます。たくさん種類があっても、何がいいのか迷ってしまいますよね。そんなあなたのために、砂利の種類と特徴をいくつかお教えします。お庭やお家のイメージに合った色や形を選んでみてはいかがでしょうか。
白玉砂利
一番人気とされている真っ白の砂利です。お家が和風でも、洋風でもよく合い、高級感があります。天然大理石の白玉砂利を使用すると、色持ちがよく、見た目もキラキラ輝くのでオススメです。
赤玉砂利
その名の通り赤色の砂利ですが、控えめな赤ですので、レンガなどによく合います。庭に色が欲しいな……と感じる方はいいかもしれません。また、雨に濡れるとワインレッド色になり、乾くとピンク色になりますので、色の変化も楽しめます。
青砕石砂利
見た目はゴツゴツとした印象で、少し青みがかっています。落ち着きがある色ですので、重厚感を楽しむことができます。シックな雰囲気にしたい、海をイメージした庭にしたいと考えている方にオススメです。
五色砂利
茜・柑子・白・若菜・納戸の五色の石が混ざっている砂利です。和風のお家によく合いますので、小道に敷いたり、墓石周りに敷いたりするとよいでしょう。お庭にいろどりをもたらせることができます。
ピンク玉砂利
やさしいピンクがかった色をしている砂利です。丸みがあり、一粒ずつ見せる表情が異なりますので、色の変化などを楽しむことができます。石自体が丸いので、小さなお子様がいるご家庭には、安心です。
成功への近道はプロに依頼することが一番
砂利を失敗せず上手に敷きたいと考えている方は、プロの業者に依頼をするといいかもしれません。業者に依頼をすることで、面倒な除草をしっかりおこなってくれ、上手に砂利を敷いてくれますので、安心です。
また、砂利を敷いたら、メンテナンスをしなければいけません。とくに、白い砂利を敷いていると、汚れが目立ちやすく、お家の印象もあまりよくないでしょう。雨が降ると、砂利が移動することがありますので、追加で足す作業も発生します。日々きれいに整えるのが面倒に感じるようでしたら、業者に依頼をしましょう。
まとめ
雑草はしつこい植物です。毎回抜く作業が大変に思うのでしたら、砂利を敷きましょう。砂利を敷くことで、日光が雑草に届くのを防ぎ、成長を阻止することができます。また、雑草を防ぐ効果以外にも、防犯対策や、土ほこり防止にも立ちます。砂利敷きに失敗しないように、重ねる砂利は厚めにしておきましょう。もしこれから敷く予定でしたら、手順をしっかり頭に入れてから作業をしてください。雑草防止シートを併用して使うと、さらに効果的です。
砂利を購入する際は、お家や庭のイメージに合ったものを選びましょう。白い砂利は高級感があり、キレイに見えますが、汚れも目立ちやすいです。砂利は、そのような汚れを取り除いたり、雨により足りなくなったりした砂利を追加するようなメンテナンスが必要になります。
砂利を上手に敷けるのか不安、メンテナンスが大変と感じるようでしたら、プロの業者に依頼をしましょう。